まずは「カレーを美味しく食べるスプーン」で……

ふわっとすくいあげ……ご入口(にゅうこう)…!!

う、美味い……!!
劇的に美味い……!!

カレーは美味いのだから美味いに決まっているのだが、なぜか「いつもよりも美味い」のだ。

確実に「いつもより美味い」のである。しかし、プラシーボ効果という可能性も考えうるので……

 

次は普通のスプーンで……一口。

美味い。普通に美味い。だが・・・・

ウソではない。

これは驚き。単にスプーンを変えただけで、「普通に美味い」と「劇的に美味い」の違いが出てしまったのである。ウソじゃない。本当だ!!

 

何回試しても……

 

普通のスプーンは普通に美味く感じる一方、カレーを美味しく食べるスプーンは劇的に美味いと感じるのだ。

 

何度か繰り返すうちに、「理由」に気がついた。

それは、カレーを口に入れた時と入れた後の「口触り」。

つまりカレーに適した「スプーンの形状」が美味さを倍増させている……ような気がするのだ。

たとえば、普通のスプーンであれば、カレーをスプーンですくい、口に入れ、スプーンを抜く……という動作が、なんというか「平行」の動きだけで終わる。

しかし……

『カレーを美味しく食べるスプーン』は、カレーをスプーンですくい、口に入れ……た瞬間に、もう「いつもと違う」と感じる。

最高の形で、カレーが口の中に入ってくるとでも言おうか。
そして、カレーを口の中に置き……スプーンを抜く時、まず圧倒的な「心地よさ」を感じ……そして!

抜いた後、跳ね上がるっ……!! まるでジェット機が離陸するがごとく、斜め上に飛んでいく感じ……!!

いや、めちゃくちゃ伝わり難いだろうがとにかく違う。断然、違う!

これは絶対に試して欲しい。
できればいつも使っている「普通のスプーン」と比較しつつ、家族でカレーライス大会などを開催したら「違う!」「ぜんぜん違う!!」と大盛り上がりすることマチガイナシであろう。


ここからは余談だが、インドやネパール、はたまたバングラデシュなどの国では、カレーを素手ですくって食べる。

経験者であればわかると思うが、向こうの現地で食べるカレーは、スプーンを使うよりも素手で食べたほうが絶対に美味しい。
一体どうして、スプーンと素手で、こうも味が違うのであろうか。

そこで遠い昔、日本語の達者なネパール人に「スプーンと素手の違い」について聞いてみたことがあるのだが、彼は流暢な日本語でこう言った。


手で食べるべきカレーをスプーンで食べるのは日本のおにぎりをスプーンで食べるようなものだよ


なるほどな、と思った。

今回使ったのは、どちらも「スプーン」だ。

しかし、同じものを食べているはずなのに、圧倒的に美味しく感じたのは『カレーを美味しく食べるスプーン』だった。
微妙な形状の違いだけで、ここまで美味しく感じられるとは勉強になりまくりだ。

ネパールのカレーが「手で食べるべきカレー」であるならば、もしかしたら、日本の「カレーライス」は日本の職人が熟考しながら作り上げた『カレーを美味しく食べるスプーン』で食べるべきカレーなのかもしれない。

そう、思ったのである。

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