うげえ

「はっはっは! 梅干食っとうみたいなっとうやん!」

「無理せんでええて。ミルクと砂糖持って来たるから」

「うちも自分ぐらいん時コーヒーなんて飲めんかったし」

その言葉で救われた気がする

お姉さんも子供の時があったんだな、なんて

当たり前なんだけど

「あの」

「ん?」

お姉さんは頬杖をついて携帯をいじっていた

話しかけると綺麗な目を俺に向ける

 

 

まっすぐに向ける

「どないしたん?」

「あ、えと」

「どうして、その、泊めてくれるんですか?」

「そりゃもちろん」

なんだそんなことかと言わんばかりに

お姉さんは興味がなさそうに携帯に視線を戻して

「暇潰し」

「暇潰し、ですか」

「うん」

「そうですか」

 

 

「なんやとおもったん?」

「……?」

「お姉さんが君に惚れたとでも思った?」

「いえ」

「そこは嘘でも頷いたらいいボケになんねんけど、ってあ、君こっちの子ちゃうんよな」

「はい」

「ほんじゃせっかくやねんから関西のボケとツッコミを勉強して帰りや」

「はあ」

「そしたら家のことも大概どうでもよくなるわ」

それは嘘だと流石に思った

俺自身口下手な方だし

お姉さんは自分の世界作ってるような人だし

特に会話は続かなかった