大人だって子供なんだな、って

「俺さ、2人が喧嘩するのが嫌で家出したんだよ」

そういうと2人は黙ってしまった

喧嘩の原因ってなんだろう

頭の中でお姉さんが離れない

お姉さんがいつまでもそこにいるけど

俺の携帯はいつまでも鳴らなかった

高校に無事入学して、夏。

アルバイトしてお金を貯めて、お姉さんに会いに行く

だけど、相変わらずお姉さんから着信は来なかった

学校の友達もできた

 

 

好きな人はできなかったけど

お姉さんを知って他に好きになるとか、無理だ

結局、俺はお姉さんに会いに行かなかった

臆病だったからか、不安だったからか

それから3年後、、、、

高校を卒業し、そのまま働くと伝えたら両親は落胆していた

因みに俺の家出が切欠か、あれ以来2人は不仲が解消したようだ

少なくとも家で喧嘩はしなくなった

勤め先を遠くに選んだから余計だ

理由を問われたけどその街が好きだからとしか言えなかった

就職はまあ、なんとかなった

 

 

高卒なため、いいところとは言えんが選ばなけりゃなんとでもなる

家も決めて、一人暮らしの段取りをしつつ

3月に入り、学校に行くのをやめた

卒業式以外どうでもいいわけだし、なによりもやることがある

家を探す時や就活の時に訪れているわけだが

改めて来てみると不思議な感覚に襲われた

あの都会の駅の前にある広場はどうにも健在らしい

そこのベンチでぼうっと座っていると、お姉さんが

なんてことは流石にない

暫く佇んで、お姉さんを探すべく歩き出す

といっても行く先なんて決まっている

あのBARとマンションしか知らないんだから