そこから都会の駅まで僅か10分

ずっと手を繋いでてくれた

お姉さんの手はとても暖かった

俺は声をコロして、俯いて既に泣いていた

泣いていることを悟られずに。

きっとお姉さんはお見通しだったろうけど

都会の駅に着く

俺の家はここから本当に遠い

「暫くのお別れやな」

「ありがとうございました」

「今度はいつ来る?」

「夏にでも来ます。速攻ばいトして、お金貯めて」

「そっか。ほんじゃ、待っとくわ」

「あの、これ」

「ん?」

 

 

「携帯番号です。電話、くださいね」

「うん、電話するわ」

嫌な予感しかしなかった

今ここでお姉さんの手を離したら

二度と会えなくなるような気がした

「お姉さん」

「ん?」

「ごめんなさい」

「なに謝っと……」

 

 

俺よりも身長の高いお姉さんの肩を掴み、引き下げて

無理矢理キスをした

そこはまだ駅のホームで人目がつく

長い時間のように思えたが、それは一瞬のことだった

「強引やな」

「ごめんなさい」

「嫌いちゃうけど」

「すみません」

「お返しっ」

今度はお姉さんの方からキスをしてきた

その時間は本当に長かった