お姉さんは奥で、俺は手前

7日間続いたお伽話も今日で終わる

明日、目が覚めたら

お姉さんが仕事に行くついでに俺は帰る

帰りたくない、、、ずっとここにいたい

そう考えても意味がない

言ってもお姉さんが困るだけ

撫でる髪は今日も柔らかい

お姉さんの綺麗な髪は今日もいい匂いがする

 

 

ずっと撫でていたい

ずっと傍にいたい

どうして15歳なんだろうなんて、そんなどうしようもないことに苛立った

お姉さん、お姉さん

「なあ」

答えられなかった

今口にしたら、なにかを言葉にしたら、涙まで出てしまう

「この前の続き、しよか」

「目、つぶってや」

言われたままに目をつぶる

布団が浮いて、冷たい空気が入り込んできた

 

 

ぱさり、と絹擦れの音が聞こえた

「ええよ、開けて」

カーテンの隙間から通る傾いた月の光がお姉さんを照らしていた

それはとても幻想的で、物語の中だけでしか見られない存在に思えた

肌が白く輝いて、髪が淡く煌めいて

「うちな、この前みたいなんも好きやけど、今日は普通にしたいかな」

「はい」

「やから、今日は君が頑張ってな」

 

「はいっ!」

「ええこやな」

キス

お姉さんが上でこそあれ

重ねるだけの普通のキスをして、横になった

俺は興奮の中で混乱することなく、それはお姉さんのお陰なんだけど

自分からお姉さんにキスをする

好きという気持ちが伝わるように

伝えるようにキスをする