うとうとするお姉さんの横で

お姉さんが心地よさそうに震えるのを見てられること

「気持ちいいですか?」

「それさっきのお返し? 気持ちいいよ、もっとして」

撫でていると心が安らかになる

なんでか、お姉さんよりも優位に立った気がする

「お姉さんも可愛いですよ」

「君に言われたないわ」

「ほんとに」

「はいはい……ありがと」

本当にたまらなく可愛いから

撫で回して抱きしめ尽くしたくなるけど

お姉さんはそのまま寝入っていくから

 

 

俺も暫くして眠った

店はその日繁盛していた。それもどうやら俺が原因らしい

「大丈夫やったん? なんか大変やったんやろ?」

そんな調子のお客様がたくさん来た

聞くと、その時そこにいたお客様がmixiかなんかで呟いて

そっから馴染みの客が全員来たらしい

「ほんまごめん、あとでお礼するから」

「いりませんよ、そんなの」

お姉さんは罰が悪そうにしてたけど

手が足りないっていうんで俺も手伝うことになった

 

 

俺の顔はまだ腫れてて

それを見ると女性客は慰めてくれ、男性客は褒めてくれた

「あいつも吹っ切れたみたいでよかったなあ」

気になる会話をしていたのはテーブル席の3人客だった

「吹っ切れた、ですか?」

お姉さんに渡されたカクテルを置く

「だって君を選んだんだろ? あいつ」

選んだ?

「ん? 付き合っとんちゃん?」

お姉さんが俺と?

……男として見てくれてるかも怪しい。

「吹っ切れた、が気になるんですけど」