なんのことだろうと首を傾げる

「ん? いや、したくないならええねんけど」

「え」

「うちは君みたいな可愛い子好きやからな、別にええよ、うん」

「は、はい」

男ってのは現金な奴だ

男、ってか

息子、ってか

次があると教えてもらってすぐにおっきくなる

にやにやとお姉さんが笑っている

恥ずかしくなって俯くけれど

それは同時に

嬉しくなって微笑んでしまったことを悟られたくなかったから

 

 

でも、お姉さんには好きな人がいる

風呂から出て、お姉さんの部屋へ

家にパソコンがなかったから、お姉さんがパソコンで遊んでいるのに興味深々だった

「なに見てるんですか?」

「これ? 2ch言うてな」

お姉さんと馬鹿なスレを覗いて笑っていた

お姉さんは話始めると話上手で

スレのネタに関連した話題をこっちに振ってくる

それに返すだけで話のやり取りが進む

そういうのはBARの店長だけあって上手だった

暫くして眠ることに

流石に翌日は仕事に行かなければならない

「僕も行きますよ」

「気持ちだけでええよ。辛いやろ?」

 

 

 

辛いとかそんなんじゃなくてお姉さんと一緒にいたいだけなのに、と思った

「君はほんま可愛いなあ」と思ったら口に出てた

「ええよ、やけど仕事はさせんで。それやと化粧できんし、まだ腫れとるからな」

2人で一つのベッドに寝転がる

このまま時が止まればいいのに

お姉さんの頭を優しく撫でて

お姉さんが眠るまで隣にいること