くすぐったくて体が跳ねた

「こっち向いて」

耳元でそっと囁かれた甘い言葉に脳が痺れた

視界すらぼうっとしている中でお姉さんの方に振り向くと

唇が唇に触れる

「ファーストキスだ」とか思う間もなく

お姉さんの舌が口の中に入ってくる

生暖かい別の生き物が、滑りを立てて侵入する

動く度にそれは音を発して

俺とお姉さんがつながっていることを証明した

 

 

舌と舌が絡んで

お姉さんの舌が口の中の全てを這う

横も、舌の裏も、口の切れた痛みも忘れて

ただ侵されることに集中した

これ以上ない幸福が詰まっているような気がした

お姉さんの手が俺の右手に触れて、指先ですっとなぞる

それは手から全身に電流を流して、意識が更に拡散していく

 

 

手を握られる、そして握り返す

お姉さんが手をどこかに連れていって、そこで離される

合図だと思ったから手を滑らせる

初めて触る、女性の胸

舌がすっと引いていってお姉さんが視線を合わせる

「ええよ?」

小さな吐息に混ざった声で

俺の消し飛んでいたと思われる理性が外れた

柔らかな、胸