別にお姉さんだったら犬でも猫でもワニでも蛇でも撫でる

「なら犬も悪ないな」

「お姉さんは」

「ん?」

「お姉さんは、その、彼氏、とか」

「おらんよ。おったら流石に連れ込まんわ」

「ですよね、はは」

嬉しかった

「でも、好きな人はおるかな」

息が苦しくなった

そのお陰で

「そうですか」

噛まずに言えた

なんでだろう

凄く夢見た光景なのに

男の夢って具合なのに

なぜだか辛かった

 

 

 

きっとお姉さんに好きな人がいると聞いたからだ

理由はわかってた

胸は苦しい、なのに心地いい

お姉さんを独り占めしている気がした

お姉さんの好きな人にだってこんなことはできないだろうと思った

けど俺はお姉さんの好きな人には成り代われない

結局、お姉さんはその内に眠っていた

 

 

泣きそうだったけど、なんとか眠ることができた

起きると横にお姉さんがいた

頭を撫でて、起きてくださいと言う

お姉さんは寝返りをうって抱きついてくる

心臓が一気に跳ね上がる、もうずっとそのままでいたい

でもお姉さんはその内に目を覚ました

抱きついていることに気づくと、より深く顔を埋めた

「ごめんな、ありがとう」

お姉さんの言葉の意味がわからなかったけど

とりあえずお姉さんが喜んでくれるならと

俺はお姉さんの頭を撫でた