「はあ、そろそろ寝よか」

「おやすみなさい」

「なに言うとん。一緒に寝るんやろ?」

目が点になり、なにを言ってるんだろうと思った

そんな約束してない

「なに驚いとん。髪撫でてくれるって言うたやん」

あれってそういう意味だったのか

「丹精込めて撫でてやー」

丹精込めて撫でるってなんだろう??

「ほら、寝るで。明日も仕事やねんし」

小さく頷く

お姉さんの部屋に入る

 

 

あの落ち着くBGMが流れてた

「奥はうちやから」

「はあ」

ベッドに誘われて入り込む、お姉さんの匂いがした

それだけで眠れそうだった

「ぼうっとしとらんで、ほら」

「あ、はい」

お姉さんの髪を撫でる

俺よりもずっと身長の高いお姉さんの髪

綺麗な髪

 

 

赤い髪、撫でる度にいい匂いがする

「なあ」

「はい」

「彼女おるん?」

「いや、いないです」

「の割に髪撫でるの上手いな」

「多分、犬飼ってたから」

「犬? 犬とおんなじか」

「すみません」

「それも悪くないかなあ」

「はあ」

「だって撫でてくれるんやろ?」